不妊症について
産婦人科的には、不妊症とは「妊娠を望み2年以上夫婦生活を営んでいても妊娠に恵まれないこと」とされ、日本では10組に1組のカップルが不妊症に悩んでいると言われています。
女性側に原因がある場合では不妊のタイプは大きく分けて2つあります。
それは原因が特定できる「器質性不妊」と原因の分からない「機能性不妊」です。
器質性不妊の中には鍼灸が不適応とされるものもありますが、一般的な婦人科疾患による不妊症なら重篤な症状であっても体質改善を図る鍼灸・経絡治療で対応できると考えます。
また機能性不妊は「生理周期の不順・強い生理痛・強度の冷え性・むくみ・便秘・強いストレス」などが原因となっているものですが、こちらも鍼灸・経絡治療が有効だと思われます。
経絡治療については「経絡治療」のページをご覧ください。
不妊治療について
NPO法人Fineの2013年の調査では、不妊治療に100万円以上払った人が回答者の過半数を占め3人に1人は200万円以上支出されているようです。
不妊治療は、タイミング法→人工授精(1回3万~5万円)→体外受精(1回40万~80万円)とステップアップしていきます。
40代で良い卵子が採れる確率は10個に1個か、それ以下だとされますが「やるかやらないか」「やらないと可能性は0だ」と迫られ、まるでギャンブル依存のように不妊治療から逃れられなくなっていくわけです。
「何度不妊治療を繰り返しても妊娠に至らない」または「妊娠に至ったとしても流産してしまう」というような不安と苦痛の中で不妊治療を続けるより「まず妊娠しやすい身体」をつくることから始めてみませんか?
「不妊治療が有効となる身体づくり」には、当院の行っているような鍼灸・経絡治療がきっとお役に立てるはずです。
不妊症・二人目不妊・不育症・習慣性流産・不妊治療の成功率アップ等も当院にご相談ください。
不妊症と婦人科疾患
重い生理痛・生理不順、重篤な婦人科疾患(子宮内膜症・卵巣嚢腫・子宮筋腫etc.)の方は、それだけで日常生活に大きな負担となり生理が来るのを憂鬱に感じておられる方も多いと思います。
「器質性不妊」の一部は、婦人科疾患が原因となっているケースが多くあります。
こういった様々な婦人科疾患や、冷え性・低体温、不妊症・不育症、無月経、習慣性流産、早産などには、東洋医学でいうところの「血虚・腎精不足・気虚・陽虚・於血・水毒」などの状態が関わっていますので「気・血・水」の流れを正常にしなければ根本的な治癒に至らないことが多いのです。
患者様のお体に元から備わっている「自分で治ろうとする力」を高めて体質改善を図る鍼灸・経絡治療は試してみる価値があると考えています。
ストレスと不妊と鍼灸治療
不妊の大きな原因の一つはストレスです。
ストレスは全身に血流障害を起こしますが、妊娠適齢期の女性においては骨盤内臓器(子宮や卵巣を含む)に起こる血流障害が生理不順や生理痛、そして様々な婦人科疾患の原因となり、ひいてはそれが不妊の原因となっている可能性があります。鍼灸の効果としてよく言われるのが自律神経やホルモン環境を安定化させるというものです。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、そのうちの副交感神経の作用を高めれば血管が拡張して血流が良くなり、それは腺細胞を栄養することで女性ホルモンや他の様々なホルモンの分泌にも良い影響を与えることにつながります。
また、鍼灸のストレス緩和効果にはオキシトシン(信頼ホルモン)が関わっていることが分かっていますが、生理周期をつくり出す女性ホルモンのエストロゲンやプロゲステロンの分泌サイクルは、このオキシトシンの増減と密接に関わっています。
つまり鍼灸には、女性の生理周期に関与し安定させる作用も期待できるわけです。
ところで、セロトニン(幸せホルモン)やオキシトシン(信頼ホルモン)などは皮膚細胞(ケラチノサイト)でも分泌されていることが最近分かってきました。
不安な時に触れられて安心するのは、セロトニンやオキシトシンが皮膚から分泌されていることとも関係あるわけです。
ですから、皮膚のごく浅いところに影響する鍼灸・経絡治療なら効果は『より高い』と考えられます。
妊婦さんのケア
安産は誰しもが願うことですが皆がみんな安産とはいかないのが現実です。
難産になってしまう方は妊娠前から何らかの婦人科疾患のある方が多いようです。
また社会状況により晩婚化が進み「いざ出産」という時にも初産が高齢出産だったということも普通にあり得ます。
しかし、経絡治療なら自然治癒力・生命力を高めて妊娠中の母体(母胎)を安定させて流産のリスクを低減し婦人科疾患があってもその影響を低減し助産院で産めるぐらいの安産に導くことも可能だと考えています。
また「つわり」など妊娠初期の不快症状を解決し、「妊娠中の高血圧や高血糖への適切な対応」・「逆子の矯正」・「切迫早産のリスク低減」・「予定日を過ぎても産まれない場合に自然な陣痛を導く」といったナチュラルな安産を目指してみませんか?
妊娠中の服薬はお腹の子への影響を考えると不安だという方は多いと思います。
妊娠中の症状(妊娠前からあった症状も含めて)を薬に頼らず治したいという方もぜひ当院にご相談ください。
妊娠中の母親にかかるストレスは生まれてくるお子さんの重篤な病につながることがあり古代中国の古典にも「胎毒」として記されています。
妊婦さんのストレス除去は、緩和効果のある経絡治療にお任せください。
お母さんの心の安定と胎児の順調な発育をともに応援できると考えています。
「妊娠中にはり治療なんて不安」という方もきっとおられるでしょう。
「経絡治療」のページでも触れていますが、非常に微細な鍼を用いた極めて低刺激な施術ですので妊婦さんでも安心して受けていただけるものと確信しています。
現在、希望者には撫でるだけの刺さない鍼による「美顔鍼」も実施しています。
妊娠中は気血を赤ちゃんに回すことになりますので、お体の状態や栄養状態によってはお母さん自身のお体の回復が後回しとなります。
当院では、お母さんの美と健康が損なわれないよう「経絡治療」と「美顔鍼」でケアさせて頂きたいと願っています。
更年期障害について
東洋医学の古典には、女性の体は7歳・14歳・21歳…と7の倍数の年齢で身体に変化が訪れると書かれています。
7×7の49歳頃には気血が不足し始めるため閉経を迎えることになり、この前後に更年期障害の様々な症状が現れます。
気血の不足が穏やかであればあまり悩まされずに済みますが、不足しがちな人ほど症状が強く現れます。
同時期に更年期に差し掛かった人でも症状の現れ方には個人差があるのはそのためです。
当院の鍼灸・経絡治療の施術により気血の不足を補ってあげれば更年期のお体の変化が緩やかになり、つらい症状からも解放されてゆくと考えられます。